明日には忘れるひとりごと

ただの偏見と自論

失恋と後悔

私の書いた手紙に返事が来ることはなかった

 


誕生日にあげたプレゼント、
ひらかれることはなかった

 

今度返すね、
今度すら来なかった

 

誰ももうなにひとつ覚えていないだろう

 


私はよく知ってたの、

あなただけは違ったけど

 

何も無い私から
何かを引っ張りだそうとしてくれた


心の奥底で眠ってた言葉たちが
あなたにだけは届いて欲しいと湧き出てきた


なのに、あなたは私になにひとつとして

伝えようとはしてくれなかった


そう気づいたものつい最近の話

 

一方的に伝えてばかりで
あなたが何も言えてないこと
私は気づこうともしていなかった


ほんとは寂しいこともつらいことも
何もかもあなたには無いものだって思い込んでた


でも違うよね


あなたにだって心はあるもの


何も無いなんて有り得ないってこと

考えなくてもわかるはずだったこと


私は考えることすら出来なかった

 

受け入れて貰えた
気づいて貰えた


そんな存在に出会えた事に


その事実だけ


その事実だけが
ただ純粋に嬉しくて

私はあなたを苦しめていた


独り占めしたくなってしまった


いつの間にか、

手放すことが出来なかった。

それがあなたはつらかったのかな


優しすぎる心が
私を突き放すことを選ばなかった


またひとつ、あなたの優しさに甘えていた

 

私だけが心の扉を開いて
私だけが私の思いを伝えてた
静かに聞いてくれるあなたに
ちゃんと伝わってると思ってた

 

急にあなたが私から離れたあの日
私はひとり泣いていた


また、私は裏切られたと思った


あなたも結局、あの人たちと同じなんだと


でも、違うよね、

同じなんて、

そんなわけなかった


自分がいちばん分かってるのに
受け入れたくない感情が

真実を直視することが出来なかった

 

あなたの優しさは私だけのものじゃない
あなたの優しさはつくりものでもない
あなたの優しさはあなたには使われなかった

 

私はいまさらあなたに

何を言えばいいんだろう


ありがとうさえ言えてなかった
思いばかりを背負わせていた


いちばんになりたかった、
なれないってわかってた


でも、少しはなれるような気になってた


あなたが優しいと分かっていたから

 

ごめんね、ほんとうに

 

私はもうあなたを思い出さずに生きてくことは出来ないけれど、せめて、あなたの目にうつることだけはしないようにするから


誰に対する思いなの、これ
何もわからない
ただ勢いで指を動かす
こんなの、私じゃない