明日には忘れるひとりごと

ただの偏見と自論

青春

 

 

 

 

青春時代と聞いていつ頃を思い浮かべるか、と問われると

その多くは 学生の頃を思い出すような気がする

 

同世代とともに過ごした毎日のあれこれ

 

あれこと言っても 本当に特別ではない日常生活のことばかり

 

 

とくに楽しかったことなんてなかったのに

しっかりとその頃を青春時代だと認識しているのはどうしてだろうか

 

学生時代なんて毎日が苦痛で

一日一日をいかに平穏に当たり障りなく過ごせるかばかり気にして勉強を楽しむ余裕もなく、学校行事を楽しむこともなく過ごしていただけなのに

 

それでもあの頃を青春だと認識している

 

青春と調べれば

若く元気な世代、なんて言葉が出てくるけど

わたしのその頃は若いだけで 元気に過ごせる状態ではなかった

 

 

周りの起こす揉め事だってどうでもよかったし

成績とかテストの点数だって気にもしていなかった

 

全部早く終われって思ってた

 

はやく自由にしてくれって

 

 

でも、学生が終わったらいまのわたしにあるのはなんだろうか

 

自分勝手に好きなことをする それが自由に生きることだと思っていたけれど

大人になっても変わらずに誰かの顔色を伺いながら

身動きできない自分がバタバタともがいているだけ

 

ジブンってものがなくなって あちこちでヘラヘラと緩みまくった表情で

当たり障りない存在として生きているつもり

 

なにもない平和な状況ではそれで許されるけれど

緊迫した状況や切羽詰まった状況では怒りの標的となってしまう

相手にとって文句の言いやすい都合のいい存在のひとりとなってしまう

 

全部アイツのせいにすれば丸くおさまっているように見える

 

そんな共通認識がかってにうまれてしまう

 

わたしもそれを望んでいるわけではないけれど

はやく穏やかな空気に戻したいあまり

その状況を許してしまう

 

 

そう思うと学生の頃の私は今よりも生きることが楽しかったのかもしれない

 

だから青春だったといえるのかもしれない

 

ハードルを下げて下げてこれでいいと言い聞かせる