明日には忘れるひとりごと

ただの偏見と自論

はなし聞くよ②

昨日のつづきです、長々とすみません

 

aoironoharu.hatenablog.com

 

 

人と話すようになると

不意に歯車が噛み合わなくなることがある

 


同じようなことを言っていても違ってたり

そもそも真逆の意見だったり

 


あまりにも噛み合わなくなると

なんとなく、居心地が悪くなるというか

なんか違うっていう空気になる

 


それがすごく苦手でわたしは少し人と距離をおくようになった

 


そういえばこういうのが嫌で高校の時も自分から話さないようにしたし、出来るだけ誰とも関わらず過ごすって決めてたことを思い出した

 

 

 

でも内心は少し寂しかったりもした

休憩時間にひとりになるのが久しぶりだったりすると勝手に疎外感というかなんというか、避けてるのか避けられてるのか分からない距離感が気まずいというか。

 


必要なことも話しにくい感じになってしまっていた

 


そんな時に、彼女に言われた

 


最近暗くない?なんかあった?相談のるよ?

 


何も無くはない、暗いのはもともとだけど、少し寂しい。そんな弱い気持ちが彼女を頼りたいと思ってしまったんだろうな、と思う

 


わたしはその日の退勤後、彼女と少し話をした

 


なんとなく、噛み合わなかった会話から少し避けられている気がする、なんて被害者みたいな言い方をしてしまったかもしれない。自分を庇うような言い方をしたのかもしれない、ほんとのところはあんまり覚えてない

 

 

 

次の日、しばらくぎこちなかった同僚に挨拶をしたら、帰ってきたのは「おはよう」ではなく、「どういうこと?」だった。

 


同僚は昨日、彼女にLINEで聞いたらしい

わたしが気まずく思っていること、なんとなく避けられている気がすること、その他もろもろ。

 


同僚は言った

それ全部被害妄想じゃない?避けてもないし、そもそも話してこなくなったのあんたのほうだし、それをこっちのせいにするのは違うくない?ずるくない?

しかもそれを他人に言うのはもっとずるくない?社会人なら直接言ってきたらいいじゃん

 

 

 

その日でわたしは完璧に居場所を失った気がした

 


相談のるからね、は

解決までもっていくってことだったのかな

相談のるってどういう意味なんだろう

話聞くって、どういうことだろう

 


確かにわたしも本人には言わないで、とは言っていない気がする

だから、仕方ないのかと思ったりもした

 


でも、これはどういうことなんだろう

わたしは何をどう話したんだっけ

 


全部分からなくなった

 


遅番の彼女はあとからいつも通り出勤してくる

 


特に何も言わず、いつも通りわたしに「おはよう」と言ってくる

「どうだった?」とかそういう言葉もなく

 


おはようございます、と返すと

相変わらず元気ないね、またいつでも話聞くからと返ってくる

 


わからなかった、何が正しいのか、分からなくなった

 


その日からわたしの口癖は戻ってきた気がする

 


わからない、

何もわからない

 


仲良くなりたいのか一人でいたいのか

この場を去りたいのか、今のままでいいのか

 


何もわからないまま、なんとなく、

わたしはその仕事を辞めた

 


次何するか決まってるの?と上司に聞かれた

 


まだ決まってないと答えた

 


それで大丈夫?生活出来る?と聞かれたけど

 


わからない、としか答えられなかった

 


上司はもう何も言ってこなかった。